システム開発の作業工程と作成される資料について
「どんな書類を作ってシステム開発やカイゼンをするのか」の質問が
多かったので整理してみた。
過去の大規模なプロジェクトをを調べ、実際に行われた作業と、
使用されたドキュメントを以下にまとめた。
(しかしUMLは、今、2020年だが、多くのSEのレベルで拒否反応がでる。
過去の開発でもUMLモデリングでの作業はできなかった。
よって、実績のないUMLモデリングは登場していない。)
初期段階の資料作成
・要求仕様作成作業
・作成者:エンドユーザー
・利用先:開発担当SEの基本設計(分析)と後工程
・内容:
・要求仕様 (Requirement)
・開発依頼するシステムの概要
・システム化の目的・背景・狙い
・開発依頼するシステム要件
・提案依頼作成作業
・作成者:エンドユーザー
・利用先:ベンダー側SEの基本設計(分析)と後工程
・内容:
・提案依頼書(RFP ( Request For Proposal))
・開発依頼するシステムの概要
・システム化の目的・背景・狙い
・開発依頼するシステム要件
・エンドユーザーが必要とするハードウェアやソフトウェア
・エンドユーザーが必要とするサービス
・依頼事項、保証用件、契約事項など
分析段階(基本設計段階)の資料作成
・基本設計作業(分析作業)
・作成者:SE
・利用先:エンドユーザーに提示と設計工程のSE
・要件定義として分析段階レベルの下記資料作成:
・共通化仕様書
・画面の表示規則
・ボタン等の配置位置などの規則
・命名の規則
・業務フロー
・構造化された業務フローにする
・機能レベルまで詳細化(画面等の作業と処理)
・DFDではない(多くのユーザはデータの流れで仕事を考ずレビューに使えない)
・下記資料は多くののユーザを混乱させるので作成せずに業務フローだけにする
・ビジネスプロセスの関連図や表
・ビジネスプロセスフロー
・各機能の仕様書
・処理概要
・レイアウト図(画面やファイル)と操作方法
・機能一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(分析状況、)
・システムの構成図
・ネットワーク構成図
・ER図
・テーブルとファイル一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(分析状況、)
・非機能要件(性能、操作性、拡張性、保守性、移行性、セキュリティ、環境)
設計段階の資料作成
・設計作業
・作成者:SE
・利用先:レビューと実装者
・分析段階の資料へ設計情報を追記する:
・共通化仕様書
・非機能要件(性能、操作性、拡張性、保守性、移行性、セキュリティ、環境)
・システムの構成図
・ネットワーク構成図
・業務フロー
・各機能の仕様書
・処理概要
・レイアウト図(画面やファイル)
・処理詳細
・制約等(性能、操作性、)
・各機能の操作マニアル
・機能一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(、設計状況、)
・ER図
・テーブルとファイル一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(、設計状況、)
・各テーブルとファイルの仕様書
・設計工程で作成する資料
・各機能のテスト計画書
・開発体制
・開発スケジュール
実装段階の資料作成
・実装作業
・作成者:プログラマー
・利用先:レビューと本番移行後ユーザー
・設計段階の資料へ実装情報を追記する:
・テーブルとファイル一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(、、実装状況、テスト状況、)
・機能一覧
・名(番号等)、簡単な説明
・進捗(、、実装状況、)
・実装工程で作成する資料
・各機能のテスト結果報告
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