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複式簿記の説明 概要

    (小規模フリーランスが必要な複式簿記の最低限の知識)
    
    この経理ソフトを使うための簡単に複式簿記の説明をします。
    内容はツールを使う上で必要なことだけを書いています。
    この内容を理解していただければ、ツールを迷わずに使えて青色申告用の資料
    (仕訳帳、総勘定元帳、試算表、貸借対象表、損益計算書)が作成できます。
  

貸方借方

    複式簿記を説明する前に、これから説明の中に出てくる「借方」と「貸方」について先に説明します。
    理由はほとんどの皆が最初に混乱するのが「借方」と「貸方」についてです。
    そのまま漢字を読み上げると「かりるほう」と「かすほう」ですが。
    経理や簿記を説明する本などを読んでいくと

      ・「借方」は左側で「貸方」は右側
      ・「借方」は入ってきた金、「貸方」は売って減った商品
      ・「借方」はこっちの財産が増える物、「貸方」はこっちの財産が減った物

    ここで混乱するのが「かりかた」と「かしかた」です。こっちの財産が増えるのにどうして「借り」?
    こっちの財産が減るのに「貸し」? ここでほとんどの経理や簿記の本には、
    増えた時は左側にその物の金額、減った時は右側にその物の金額を入れなさい。
    貸方借方の漢字からくる意味は考えるなと書いてあります。
    素直な人はこれでいいんですが。しかしほとんどの人はデータを入れる時、
    「かりるほう」と「かすほう」が頭の中に現れ混乱します。

    「借方」と「貸方」は明治の初めに英語の「debit」と「credit」に
    対応する日本語として作られたそうです。
    英語の言葉は中世のイタリアの単語「debitore」と「creditore」をそのまま使っています。
    中世のイタリア語の意味は
    「debitore」=「かりるほう」と「creditore」=「かすほう」で合っているんですが。

    中世イタリアで約束手形が使われるようになりました。
    手形も物と同じように持ち主が変わります。
    そこで物や手形を管理するのに簿記が発達したようです。
    この簿記は "借りたら入ってくるまたは増える" と "貸したら出ていくまたは減る" が原則です。
    従って入るまたは増えるは「借方」、出るまたは減るは「貸方」。

    全ての取引をこのルール(借方/貸方) "入る増える/出る減る" のペアで記帳します。

      ・品物を現金売(現金/品物)..現金が入る、品物が出る
      ・品物を掛売り(売掛/品物)..売掛が入る、品物が出る
      ・売掛金を清算(現金/売掛)..現金が入る、売掛が出る(売掛が出ることで以前入った売掛が相殺される)
      ・品物を現金買(品物/現金)..品物が入る、現金が出る
      ・品物を掛買い(品物/買掛)..品物が入る、買掛が出る
      ・買掛金を清算(買掛/現金)..買掛が入る、現金が出る(買掛が入ることで以前出た買掛が相殺される)
      ・資金を借入れ(現金/借入)..現金が入る、借入が出る
      ・借入金を清算(借入/現金)..借入が入る、現金が出る(借入が入ることで以前出た借入が相殺される)
  

勘定科目

    複式簿記を説明する前に、勘定科目について説明します。
    取引の結果で増える方または減る方のものを勘定科目と呼びます。
    勘定科目は5つの要素のグループに分けられ、フリーランスが必要な科目は下記の様になる。

     1.資産 現金,当座預金,普通預金,定期預金,受取手形,売掛金,前払金,貸付金,事業主貸,仮払源泉税
          建物,建物付属設備,機械装置,車両運搬具,工具器具備品,土地,棚卸資産,有価証券
     2.負債 支払手形,買掛金,未払金,借入金,前受金,預り金
     3.資本 元入金,事業主借
     4.収益 売上(報酬),受取利息,雑収入
     5.費用 仕入,外注工賃,荷造運賃,広告宣伝費,接待交際費,旅費交通費,租税公課,利子と割引料,
          地代家賃,損害保険料,水道光熱費,通信費,給料賃金,,福利厚生費,消耗品費,,修繕費,雑費,雑損失
  

複式簿記で作られる資料

    ツールへデータを入れることで下記の5種類の資料が作成されます。
    小規模のフリーランスが必要な資料はこれで十分だと思います。これらの資料は7年保管します。
    詳細はnetのいろいろな税理士さんのサイトでで確認してください。

      ・仕訳帳
      ・総勘定元帳
      ・試算表
      ・損益計算書
      ・貸借対照表 
  

仕訳帳と仕分作業

    ある取引を記録する場合、入る方の勘定科目での借方を記入、同じ金額で出る方の勘定科目での貸方を記入。
    これで「借方」と「貸方」を対で記入される。この考え方が複式簿記の基本となります。
    取引をある勘定科目の借方とある勘定科目貸方へ、同じ金額のペアで作成するのが仕訳作業で、
    この仕訳のデータをを発生順に並べたものが仕訳帳となる。

    この時、旅費交通費などは合計を記帳してよいが、内訳を別資料として保管する。
    記帳に対応する伝票などがあれは別資料として整理保管する。これらの資料の保管も7年です。
    詳細はnetのいろいろな税理士さんのサイトでで確認してください。
  

総勘定元帳とは

    仕訳のデータを勘定科目+発生順にファイルにし、勘定科目ごとに残高を集計たものが総勘定元帳である。
    この時、資産と費用の要素のグループは借方の残高で集計し、
    負債と資本と収益の要素のグループは貸方の残高を集計する。
  

試算表とは

    総勘定元帳の残高を要素のグループと勘定科目の順に集計したもの。
    正しく仕訳されていると左側となる借方残高の総合計と右側となる貸方残高の総合計が同じになる。
  

損益計算書とは

    左側へ費用の各勘定科目の残高とその総合計。
    右側が収益の各勘定科目の残高とその総合計。
    さらに左側へ下記の計算をし税引き前利益を置く。
    この書類も左右の総合計の金額は同じになる。

      収益の総合計 - 費用の総合計 = 税引き前利益
  

貸借対照表とは

    左側へ資産の要素のグループの勘定科目、
    右側へ負債と資本の要素のグループの勘定科目と税引き前利益で、
    左右の総合計が同額となる対象表が作られる。
  

青色申告の帳票の書き方

    税務署へ出す青色申告の書類は、このツールで作成した帳票の転記と、給与所得があればその金額、
    さらにその他いくつかの項目を埋めなければなりません。
    この詳細は税理士の仕事の範疇になります。いろいろな本が出ています。
    簡単ですのでそちらを読んでください。
  
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